世界秩序の転換点
ウクライナ戦争が起こり、今度は中東でも戦争が起こった。今後東アジアでも戦争が起こる可能性が盛んに議論されている。そのあたりについて考えていることを書いてみる。
ウクライナ戦争が起こったときに、「西洋の敗北」というエマニュエル・トッドが書いた本を読んだ(最近ブックオフで売ったが買取価格が高かったのでみんな興味があるのだなとおもった)。アメリカを筆頭とする西洋諸国がロシアや中国などBRICS諸国の台頭により、世界が多極化していくという本である。YouTubeで関連動画を見ていると、冷戦後からアメリカの世界一極支配であったが、今後アメリカが衰退し、中国に追い抜かれるというものが多い。アメリカが長年世界の警察と自負し、ヨーロッパ、東アジア、中東、アフガン等様々な地域に軍隊の駐留、派遣を行ってきた。アメリカが世界一の軍事大国であるという共通認識があるが、最近その能力が疑問視されている。2022年頃から国際政治評論家の意見では、ウクライナ、中東、東アジアに戦争の可能性があり、実際すでに前者二つの地域で戦争が起こっている。中国が台湾に2027年までに侵攻するとも言われており、かなり可能性が高いのではないかと思われる。
アメリカは軍事大国であることには間違いないが、戦力的にヨーロッパ、中東、アジアの三つの領域で同時に戦争を行うことはできないといわれている。アメリカはバイデン政権の頃は積極的にウクライナを支援し、ロシアを叩いていたが、トランプになってむしろヨーロッパつまりNATOと距離を置くようになっている。ウクライナ戦争で、ヨーロッパやアメリカでの弾薬等の物資の供給能力が低く継戦能力に疑問が呈されていた。ヨーロッパの首脳たちはロシア叩きをさかんに行っていたが結局何が目的だったのだろうか?NATOをウクライナまで広げようとし、ポロシェンコ政権ではウクライナ東部のロシア住民を弾圧してロシアを挑発し続けてきた。それがきっかけとなりウクライナへロシアが侵攻したと思われる。何のための戦争か?戦争による金儲けが目的か、ロシアを潰して金儲けがしたかったのか。ソ連崩壊後に西側資本にいいようにされてきたロシアはプーチンになって国の立て直しを図ってきた。その過程でオリガルヒと言われる政商は、プーチンに国から追い出されるか屈服するかしていった。その頃の再来であるようにも感じた。
ウクライナ戦争では莫大な資金がウクライナに投下されたが、結局たくさん人が死んで何が残ったのか分からない。今も戦争が続いている。最近ではスターリンクが使えなくなってロシアが押されているような記事が目立つ。実際どうなっているかは分からない。そうこうしているとイスラエルがイランを攻撃しだした。ヨーロッパの情勢が落ち着いたので、アメリカに支援を求めれるようになったのも関係があるだろう。イスラエルはいけいけでイランを攻撃しているが、ドローンやミサイルで反撃されており、アメリカも湾岸諸国の基地を中心に爆撃を受けている。地上軍をアメリカは投入しようとしているようだが、陸軍制服組トップのジョージ参謀総長が退任したり、国家対テロセンターのケント氏は辞任した。ケント氏によるとイランは米国の脅威ではなく、今回の戦争はイスラエルロビーによって巻き込まれたものだと主張している。今回のイランへの攻撃の前にはエプスタイン文書が公開された。アンドリュー元王子やクリントン元大統領の写真が流出するなどして、何人かの大学関係者も辞任したりしている。エプスタインはイスラエルの諜報機関のモサドと関係があるといわれており、トランプもエプスタイン文書で、イスラエルからなんらかの脅しを受けているとも言われている。2026年3月の高市首相の米国訪問時のトランプ大統領は何だか活気がないような印象を受けた。イランがホルムズ海峡を閉鎖し、石油価格が上昇しており2026年のアメリカ大統領中間選挙への影響を気にしているのではないかと思われる。トランプは本音ではイランへの攻撃から手を引きたがっているように見える。12日戦争のときもバンカーバスターをプロレスのように使って幕引きしたように思う。結局イスラエルに引きずり込まれた戦争なのだろう。
4月8日にはパキスタンでイランとアメリカとの話し合いで2週間の停戦と引き換えにホルムズ海峡の開放で合意に至ったと報道された。現実的にはベトナム戦争でそうだったように、イランを屈服させることはできないのだろう。イスラエルはイランが核兵器を持つことを阻止したかったのだろうが、逆に今回の紛争でイランの核武装化への口実を与えたようにも思う。ガザへの攻撃も含めてイスラエルに対する世界の印象がかなり悪化したことは否定できないだろう。
日本はというと、自分の印象ではよくやっているように思う。ガソリン価格が一時180-190円まで上昇していたが、国内の備蓄を放出し、補助金も速やかに出したことで現在は落ち着いている。年明けまでの原油はめどがついたらしいし、三菱商事や三井物産など五大商社と商船三井はロシアを訪問するよう依頼されているとのことだ。日本は原油の95%を中東に依存していたが、今回のような状況もある程度想定していたのだと思う。日本の官僚は優秀だと思う。財務省も叩かれていたが、なんやかんやで仕事はきっちりしているし、日本のために頑張ってくれているように思う。バフェットが日本の商社の株を買っていたのがニュースになっていたが、やはり今回の危機的状況での対応を見ているとなるほどなと感じた。
世界情勢を見ていると、おそらくニュースで出てくる前から物事は決まっていて、一部の金持ちか権力者かは知らないが、政治家でもない人間が世の中をいいようにしているのだろうと思った。ロシア叩きにしても、イラン叩きにしても意図があって行われたのは明白だ。どちらの国も吹っ掛けられた戦争だったように思う。何が本当化は分からないが世界秩序が変わりつつあるように感じる。レイ・ダリオhttps://www.youtube.com/watch?v=y3oy8y0EljYの理論ではアメリカは今後衰退していく可能性が高いとされている。中国が今後伸びてくるのはいろんな人が言っているのでそうなのだろうと思う。アメリカがもはや泣く子もだまるスーパーパワーでないことは今回のことで明らかになった。日本でも熊本にミサイルが配備されたり、戦闘機をイギリス、イタリアと開発したり、レールガンの艦上射撃に成功したりと自衛に本腰をいれている。のっぴきならない状況がすぐそこまで来ているのだろう。シナリオどおりに中国が台湾を侵攻すると日本もただではすまないだろう。子供たちが平和に暮らせるように日々頑張るしかないか。

