ライオンは1-2頭のオスと10頭前後のメスで構成されるプライドという集団を形成し生活している。ライオンのオスは狩をしない。主にメスが獲物を仕留めてプライドの序列が高いオスから餌を食べる。普段ライオンのオスは何もしないでゴロゴロしているが、縄張りに侵入してきた外敵に対しては、それこそ死ぬ気で戦う。メスは強いオスを養うことで、子供を安全に育てることができる。子供のライオンは他の群れのオスに、メスの発情を促すために殺される可能性があるからだ。動物の種類によっても父親、母親の役割は違うが社会性がある野生動物を見ていると勉強になる。ライオンの群れの面白い動画があったので共有して思うところを述べてみる。
上の動画内容は”マポゴ連合は、2006年から2012年まで南アフリカのクルーガー国立公園にあるサビ・サンズ地域を支配し、ライオンの群れの乗っ取りのダイナミクスを変えた、6頭の強力な雄ライオンの伝説的なグループでした。マクフル、プリティボーイ、ラスタ、ミスターT、キンキーテイル、スカーで構成されたこの連合は、その圧倒的な強さと攻撃性で恐れられました。
通常はより小さな連合を形成する典型的な雄ライオンとは異なり、マポゴは異常に大きなグループで団結し、広大なテリトリーを支配することを可能にしました。彼らは、支配を拡大し、確保するために100頭以上のライバルライオンを排除するという残忍な戦術で悪名高くなりました。彼らのチームワークは戦いを超えていました。彼らはしばしばバッファローのような大きな獲物を一緒に狩り、並外れた強さと協調性を示しました。
彼らの力の絶頂期には、マポゴライオンはほぼ17万エーカーを支配し、複数の群れを支配し、数え切れないほどの子供をもうけました。彼らの比類のない優位性と冷酷な生存戦略は、彼らをライオンの歴史における伝説とし、野生での連合のダイナミクスを私たちが理解する方法を永遠に変えました。” https://www.reddit.com/r/Lions/comments/1j68urr/greatest_lion_coalition_to_ever_exist_the_mighty/?tl=ja である。
ライオンは単独で生活するトラとは違い社会性のある動物である。群れの中では序列がありコミュニケーションを取りながら生活している。この動画で特に注目していたのがオスの生き方である。オスはある程度の年齢(確か1-2歳)になると群れから追い出されて、若いオス同士で狩をしながら生活する。最初の頃は群れに戻ってきても迎え入れてくれる。だんだん自立してくると、他の群れに入れてもらうか、その群れのリーダーを倒して新たに自分がボスになる。群れのリーダーになると、普段はゴロゴロ寝ていて、メスが取ってきた獲物を一番先に食べる。しかし、外敵が来れば命を張って立ち向かって倒さなければ行けない。他のオスはメスを発情させるために子供を殺してしまうからだ。オスは自分の力があるうちは安泰だが力を失うと群れを乗っ取られるか、追い出されて、野垂れ死にする。動画でも出てくるが、ライオンは他のライオンを倒すときに背骨を折って半身不随にして放置することもあるらしい。メスも子供を殺されても新しいボスを受け入れて、再び群れが形成される。自然は残酷だ。
ライオンのオスを見ていると、なんだかマフィアかヤクザの親分のような生き方だと思えてくる。メスに食べ物を取ってきてもらい、一夫多妻、揉め事は真っ先に立ち向かい、最後は野垂れ死する。なんとマッチョな生き方だろう。オスとメスで役割分担は動物の種類によって違うのだろうが、次世代に繋げるためにそれぞれの生き方がある。母熊は子供を守るために命懸けで戦うし、餌をとってくる。人間も本来そのような性質を生まれながらに持ち合わせていると思う。母親は子供ができると、そこに集中するし、父親は金を稼いできてなんぼである。一番強い本能に抗うことはできない。それをヒントにして男女関係、家族関係を考えるのも面白いと感じた。

