最近YouTubeを見ていておもしろい動画があったのでその感想を書いてみる。意識は体のなかになく、体はあくまでも受信器で外からの信号をキャッチしているという考え方だ。だいぶ前の記事で”この世は現か幻か?”という記事を書いたが、それに関連しているのだが、ずっと自分のなかで疑問だった問いについて考察してみたい。

脳外科の手術で脳を切除することがしばしばある。てんかんの手術では脳腫瘍などと違って、てんかんの焦点には近いがほぼ正常に近い脳を切除することがある。海馬はてんかんの原因になることが多いが、一方で記憶に関係もしている。海馬を切除すると記銘力(物事を記憶する力)が低下する。また、それ以外にも前頭葉や側頭葉を切除することもあるが、これまで見てきた患者で、過去に記憶がなくなった患者には会ったことがない。前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉などいずれの脳も全部一緒ではないにしろ、部分的に切除することで、その人の人生の記憶や周りの人が分からなくなるという現象は皆無である。

一体人の記憶はどこに貯蔵されているのだろうか?また意識はどこからやってくるのだろうか?以前の記事にも書いたが、科学的な目線でみると、脳はシナプスがたくさんあってそれによってコンピュータのような回路が形成され、結果意識が作られているようなイメージがなんとなくあるが、果たして本当にそうなのだろうか?最近はやりの人工知能が進化して、人間の脳内にある神経細胞数やシナプスの数をコンピュータのメモリが超えると意識が芽生えるのであろうか?直観的にはそうはならないような気がする。昔、エヴァンゲリオンで綾波レイのクローンが大量に水槽の中に浮かんでいるが人として人格?を宿したのは一体だけ(碇シンジの母親の魂)だったというようなシーンがあった。ただ、羊のクローンは普通の羊として成長しており、クローン人間も技術的には可能だろうと思う。人の30億の塩基対でできた遺伝子情報は全て解読されており、理論上は人はデジタル情報に置き換えることができるともいえる。それが果たして人の意識・人格と言えるのだろうか?

最近見た動画でいくつか面白いものがあったのでリンクを貼っておく。https://www.youtube.com/watch?v=r-CaGpKPDiI&t=13s

https://www.youtube.com/watch?v=1jJIAfgYbIs&t=271s

細かい説明はうまくできないので、詳しくは上の動画を参考にしてもらいたいのであるが、最近自分は意識は体の中にはないのではないかという考えに取りつかれている。動画にも出ていたと思うが、ある動物で何かの知識(例えば猿が道具を使う)を獲得すると、直接関係のない場所に住んでいる同種の動物がその知識を獲得することも報告されているそうだ。人間も別々に生きているようで、実はつながっているのではないかとも思う。全にして個、個にして全である。人の体はとてつもない数の細胞から成り立っているが、それでできている個人は宇宙のような存在ともいえる。宇宙という大きなシステムで見た場合、個人個人はただの細胞の動きに過ぎない存在であるようにも思える。

昔情熱のバラというブルーハーツの曲の歌詞で”永遠なのか本当か 時の流れは続くのか いつまで経っても変わらない そんなものあるのだろうか 見てきたものや聞いたこと いままで覚えた全部 でたらめだったら面白い そんな気持ちわかるでしょう 答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方 涙はそこからやってくる こころのずっと奥の方”とあるが、これはまさしく魂(意識)が体の外で真実とつながっているような直観をうたったのではないかと自分は考える。芸人の又吉も何かものを書くときはできるだけ外から入ってくるものを待つようなことを言っていてhttps://www.youtube.com/watch?v=_uHkhfmjc4M、やっぱり一部の人はそのような感覚があるのだろうと思う。

人間というのは不完全な存在であるが、宇宙という大きなシステムのなかで何かを求めていかされているように思う。これまただれかの受け売りであるが、”人間は、その瞬間・瞬間で、過不足なく完全な(幸せな)存在である”ということがある意味悟りなのではないかと自分は考える。何か足りないから幸せでないというのではなく、すでに幸せは自分の中にあり、それを実践や知識、経験で完全に理解することが人生のゴールなのではないかと最近感じている。答えは自分の中にあるのである。

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Girimaro
40代脳外科専門医、救急科専門医、アメリカ留学経験あり 日々考えていることを記録します https://blog.with2.net/link/?id=2073035