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その他

ウクライナ情勢について思うこと

最近インターネット、テレビでウクライナへのロシアの侵攻についての情報が溢れている。放っておくと当直の間中ずーっと見続けていた。2022年3月10日の時点で、大方の予想に反してウクライナの抵抗は強く、かなり頑張って持ち堪えている。ロシアは思ったより地上戦で戦果が上げられず、ミサイル攻撃が目立ってきている。この戦争は西側諸国を中心とする民主主義陣営とロシアを代表とする権威主義(かつての共産主義国など)との戦いに集約されているように思う。民主主義、権威主義について身近な人間関係に置き換えて考察してみた。

2018年に放送されたロシアのドキュメンタリー「ザ・ワールド・オーダー2018」の中でプーチン氏がした「もし、誰かがロシアを滅ぼすことを決めたら、我々はそれに対抗する法的権利がある。そう、それは人類と世界にとって破壊的なものになるだろう。しかし、私はロシア市民であり国家元首だ。ロシアが世界に存在しないとしたら、なぜ世界が必要?」https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20220307-00285150と言っていたそうだ。この発言の根底には自分を大事にして何が悪い?という発想だと自分は思っている。

普段生活していると、いわゆる自分勝手という人に遭遇する。周りの迷惑を顧みず、自己の幸せを追求することに躊躇がない。そういうタイプの人は法律などで自分に不利益が生じない範囲で自己の利益を最大化しようとする。人の評価はあまり気にせず、人の評価も自分の価値に見合うかで態度を変えていく。最近の世界情勢を見ていると、ロシア、中国、北朝鮮はこのロジックで動いているように思う。

一方で、資本主義では時として資本を持つ人間が労働者を不当に搾取して利益を上げる。最近ではGAFAと呼ばれる巨大企業が世界の富を独占しつつある。効率化され得られた利益は企業に吸収され、労働者には還元されない。思うに、人類が獲得した知識や知恵、発明、特許で得られた利益を一部の人間で独占し続けているような状態のように思う。結局、ロシアもアメリカも自国の利益を最大化するような動きしかしないし、人道的な支援はしているもののNATOを構成する西側諸国やもちろん日本も自国の安全が損なわれる支援については及び腰の状態になっている。

自分なりのポイントは、このサイトでも度々言っているが、いい行いが報われるのか?というところに集約できるのではないかと思っている。ロシアはモンゴル、ドイツに攻撃されたり、厳しい気候などもあって自己の利益に関してシビアな考え方になっているのではないかとも思う。いい行いに価値を見出して頑張っても自己満足に終わることもあり、実質的な利益を得られない、努力や親切が報われない社会だと人は信用できないし、世知辛い世の中になると思う。おそらく長い歴史で少しずつ、人間の価値観が洗練されていっているんではないかと思う。

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Girimaro
40代脳外科専門医、救急科専門医、アメリカ留学経験あり 日々考えていることを記録します https://blog.with2.net/link/?id=2073035

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