自分は小さい頃から生き物が好きだった。亀が好きだったので、よく図書館で亀の本を借りてきて自分でノートに内容をまとめてみたりしていた。中学生の頃は、柔道をしていたので警察関係者が同級生や先生に多かったのでなんとなく機動隊員、警察官になろうかなとか考えていた。高校生の頃は何をやりたいのかわからなかったが、その時放送していたグレートジャーニーという番組で関野吉晴氏が自転車でアフリカからパタゴニアまで人類が残した足跡を辿るというのをテレビで見て冒険に興味を持った。関野氏は、ジャングルなんかで現地の人に世話になってもお返しができないため、一橋大学卒業後に再受験して医師になったのを知って、医学部はいいなとなんとなく思った。医者の仕事としていいところは、生物学的な学問としての面白さ、人間が相手であること、やっていることがわかりやすい、収入が安定しているなどが考えられる。理学部で研究する場合は、大学や研究機関に所属するが、収入が少なくてもバイトができない、医者は研究者をしながら、医者としてのバイトができるため有利かもしれない(その分研究に真剣さがなくなるかもしれないが)。医業は景気にあまり影響されないため就職に困らないなども挙げられる。自分は就職氷河期世代だったので、同世代が何十社も受けているのをみて、医学部に入って本当によかったなと思った。
高校生の頃はなんとなく生物に興味があり、現役の頃は生物工学科を受験した。これはアニメのアキラの影響であり、脳に電極を刺して超能力のような力を研究するというシーンが出てきて、脳はわからないことが多そうなので面白そうだと感じていた。これはのちに脳外科医になるという動機になっている。現役は直前に学力が伸びると言われており、”いつになったら伸びるのかな?”とか考えているうちに失敗した。赤本の過去問は難しい。自分は難しい問題を半分解くより、比較的簡単な問題を間違えずに解くほうが向いていたので、地方大学の医学部の方が向いていたと思う。浪人時代に、上記のグレートジャーニーを思い出し、かつセンター試験でブレイクしたため医学部を受験することにした。当時好きだった娘が京都大学を志望しており、アメフトが強い時期だったので、センター試験があまり良くなかったら京大の農学部を受験しようかと考えていた。
医者としての適性は様々であるが、基本的に人間が相手なので人に興味がある方が良いかもしれない。話がうまい方が良いかもしれない。昔、ネットか何かで女医さんの方が患者の死亡率が低いというのを読んだことがあったがそうかもしれない。細かいところに気配りできる人の方が良いだろう。ただ、いろんなタイプの医者がいるので人が嫌いなら患者を持たない分野(病理、基礎医学、放射線の読影)もあるし、研究者になることもできる。金儲けも開業すればできるし、医者は色々な面があって面白い。入学するのは難しいが、入ればそれに見合う価値を見出せると思う。