G-GS8JC1XTD1
一般向け

あいみょんの「猫」

作詞:あいみょん

作曲:あいみょん

夕焼けが燃えてこの街ごと
飲み込んでしまいそうな今日に
僕は君を手放してしまった

明日が不安だ とても嫌だ
だからこの僕も一緒に
飲み込んでしまえよ 夕焼け

だけどもそうはいかないよな
明日ってウザいほど来るよな
眠たい夜になんだか笑っちゃう

家まで帰ろう 1人で帰ろう
昨日のことなど 幻だと思おう
君の顔なんて忘れてやるさ
馬鹿馬鹿しいだろ、そうだろ

君がいなくなった日々も
このどうしようもない気だるさも
心と体が喧嘩して
頼りない僕は寝転んで
猫になったんだよな君は
いつかフラッと現れてくれ
何気ない毎日を君色に染めておくれよ

夕焼けが燃えてこの街ごと
飲み込んでしまいそうな今日に
僕は君を手放してしまった

若すぎる僕らはまた1から
出会うことは可能なのかな
願うだけ無駄ならもうダメだ

家までつくのが こんなにも嫌だ
歩くスピードは君が隣にいる時のまんま
想い出巡らせ
がんじがらめのため息ばっか
馬鹿にしろよ、笑えよ

君がいなくなった日々は
面白いくらいにつまらない。
全力で忘れようとするけど
全身で君を求めてる
猫になったんだよな君は
いつかまたあの声を聞かせてよ
矛盾ばっかで無茶苦茶な僕を
慰めてほしい

君がいなくなった日々も
このどうしようもない気だるさも
心と体が喧嘩して
頼りない僕は寝転んで
猫になったんだよな君は
いつかフラッと現れてくれ
何気ない毎日を君色に染めておくれよ

君がもし捨て猫だったら
この腕の中で抱きしめるよ
ゲガしてるならその傷拭うし
精一杯の温もりをあげる
会いたいんだ忘れられない
猫になってでも現れてほしい
いつか君がフラッと現れて
僕はまた、幸せで

まずはこの歌を聴いてみてほしい。素晴らしい歌とメロディー、歌詞だと思う。ただ、どうしても解せないのは”なぜ女の子がこんな歌詞を思いつくのか?”と言うことだ。リアルの彼女に振られた後に復縁を求めてこの曲をカラオケとかで歌ったら、ほぼ100%気持ち悪がられると思う。確かに、「君の膵臓を食べたい」をベースに詩が書かれているにしてもあまりにも未練たらたらである。北村匠海が歌っているから許されるのではないかと思ってしまう。振られた(恋人を失った)男の心情をあまりにもリアルに描いているので驚いた。男のシンガーソングライターが女の心情を歌うときにここまでリアルに描けるだろうか。

この曲を聴いていると、昔の経験を思い出す。高校の時に彼女に振られた時に夜自転車で大きな池の周りの道をぐるぐる走っていた。当時は携帯電話もなかったので、彼女と話すには家電にかけるしかない。電話をするとお母さんやお父さんなんかが出てきて「〇〇さんの同級生の〇〇ですけど、代わってもらえますか?」とか言わないといけないので、現代よりもはるかにハードルが高かった。また子機が出だした頃で、自分の家には親機しかなくて、長い電話をしたいときは公衆電話に行っていた。池の周りを自転車でぐるぐる走りながら、”次の信号が赤になったら電話しよう”とか考えてなかなか踏ん切りがつかずに何周も回っていた。

意を決して電話した。なんとか本人にとりついでもらい話をした。内容はあまり覚えていないが、とにかく当時は”自分が好きだということを伝えれば相手はわかるはずだ!”みたいな感覚だったのだが、彼女はとりつくしまもない感じだった。最終的には”ゲームをしていてポーズボタンを押しているから電話を切る”と言われて、呆然として電話を切った。公衆電話の受話器を口から離したときに、前使っていた人の唾で受話器が臭くなっていた(いつもの公衆電話はそんな匂いはしなかった)のが妙に印象的で今でも無意味に覚えている。学校で見かけて、彼女だ!と思うが、中身が完全に入れ替わって別人になったようだった。あの時に自分を好いてくれた中身はどこに行ってしまったんだろうという感じ。その時にいじけて何度も自分はなんて可哀想なんだと、可哀想ソングなんかを聴いて閉じこもっていたが、ある時頭の中に閃いたのが”武士は食わねど高楊枝”だった。断固たる決意を持って、当時の彼女に関する情報、思い出は全部捨てるか忘れるか、思い出そうと思ってもそれを否定した。

高校の間は引きずっていたかもしれない。しかし、すごく好きだったことは覚えているが今はなんとも思わなくなった。おそらく当時ほど好きになる感情はもうないだろうと思う。それは、若かったことも多分にあると思う。もう少し大人になって付き合っていれば、Hでもして、賢者モードになって、倦怠期がきて普通に別れていたと思う。この時自分が学んだことは、自分を安売りしないこと、相手に振り回されないことだ。自分をしっかり持っていないと相手も振り向かせることができないし、魅力的に見えない。相手が好きで、なんでもあわせてしまうと結局相手にも飽きられてしまうし、自分も幸せになれない。

あいみょんはこの辺の引きずっている感ありまくりの男の心情を描くのが上手い。女の子の方が切り替えが早い。中身が全然変わってしまい、別の世界にいってしまう。もう会うこともないのに、山崎まさよしのOne more chance one more timeのようにどっかに探してしまう。こんなことを書いてしまうと本物の恋はないんではないかという結論になりそうだが、そんなことはないと思う。色々条件がはまった上で、お互い努力すればいつか実ると信じている。

ABOUT ME
Girimaro
40代脳外科専門医、救急科専門医、アメリカ留学経験あり 日々考えていることを記録します https://blog.with2.net/link/?id=2073035

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