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その他

頭がいいのと正しいは違う

最近、選挙がらみで議論をしている場面を見て思うことを書いてみる。議論で相手を言いくるめる能力と、発言の内容が正しいことは違う。実践すること、経験することで答えが明らかになることの方が自分には説得力があると思っている。このブログで何度も書いているが頭でっかちは良くないと本当に思う。

進学校によくいるタイプでなんでも上から目線でものを言うやつがいる。大抵成績が良くて弁がたつので言いくるめられることが多い。確かに真っ当なことを言っているがどうも腑に落ちない。自信たっぷりなので、周りもなんとなく同調して、正しい雰囲気を出す。また話を決めつけてくるのでたちが悪い。

自分は評論家が嫌いである。確かにたくさん本を読んだり、映画を鑑賞したり、知識としてたくさんのことを身につけているかもしれない。しかし、大概の場合は実践が伴っていないことが多い。なまじ、頭でっかちなやつに限って早々に自分の論理を一般化してくる。生物や医学関係の論文はほとんど嘘なんじゃないかと自分は考えている。数学は正しい、物理も多分正しい、ただし医学については人体実験ができないし、何かの要因だけで物事の現象を全て説明できるほど単純ではないと思う。

何かを人に語る上で、経験していることは重要だ。スポーツ、試験、恋愛、留学など個人の経験は他人に置き換えることはできない。その人によって能力や感性が違うからだ。自分の経験を過信するあまり、人にそれを強要することもまた危険だ。一人一人みんな違う。

優秀な人がトップに立って引っ張ることは何かを効率的に成し遂げる場合は良いかもしれない。でも現代では人の価値観は多様で、みんなが同じことをすれば満足ということでもないし、人によってやりたいことも違う。自己同一性を確立するのに難しい時代になっているのかもしれない。昭和の価値観で物事を進めようとしても、みんながみんな出世を望んでいるわけでもない。自分の幸せは自分で決めるのだ。

高校生の頃、引っ越しのアルバイトをしていたが、年寄りの正社員のおじいさんが会話の節目節目でツッコミを入れてくるが的確だった。いわゆる社会的なエリート層ではないが、妙に説得力があった。極限状態になった時の人間の心理なんかは経験した人にしかわからない。机上の空論では話が進まない。日々実践あるのみだと思う。

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Girimaro
40代脳外科専門医、救急科専門医、アメリカ留学経験あり 日々考えていることを記録します https://blog.with2.net/link/?id=2073035

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