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仕事でトラブルにあったときの対処法

何かトラブルが起こるときはほとんどは人が関係してくることが多い。自分だけの問題であれば、自分が困るだけなのだが人を巻き込むと話がややこしくなる。仕事がらみのトラブルの場合は、基本的には一般的なほうれんそうが基本だ(報告・連絡・相談)。大体面倒くさがって、自分だけで物事を解決しようとすると傷口が広がることが多い。立場が下の人間の場合は、上司に相談するのが望ましい。ただ、上司が頼りない、場合によっては責任を押し付けられることもあり得る。何か問題があった時に、事後で会議などが行われるが、基本的には時系列で説明を行い、その場その場で適切な対応ができていたかを検証される。検証する側は後付けなので、なんでも言える。実際は言いたいけど言えない複雑な人間関係などが関係してくることもある。若手の研修医が当直で、指導医のキャラクターに難がある場合、夜中に起こして相談することがためらわれる場合がある。そのような場合でも研修医は躊躇してはならない。研修医や修練医の特権は相談できることである。相談した時点で、上級医に責任が移行する。自分で判断に迷う場合は必ず上司や専門科に相談すると共に、万が一何かミスをしたと思った場合は、速やかに上司、患者や家族に状況を説明する必要がある。その際、上司がいい人であろうと悪い人であろうと、臆することなくしっかり記録に残しておく必要がある。診療録は日記ではないので、感情をこめる必要はない。ただ、時系列で起こったこと、それに対するアセスメント、プランを書き、その結果を記しておく。そこの部分は決して妥協してはいけない。直接的に残せない場合は、他の医療従事者と情報を共有したり、なんらかの形で情報を残しておかなければならない。非公式の情報でも、一貫性があり辻褄が合っていれば主張の根拠となり得る。自分の中で、時系列的に整合性があり、しっかりしたストーリーを説明できるようにしておき、事実であれば、それが誰かの不利益になる可能性があっても、それを曲げないことが大切だ。肝心なところで、衝突を避けて変に妥協してしまうと後々自分が困ることになる。若手の場合、そこまで気が回らなかったり、場合によっては、周りの人が気づいているのに注意してくれなかったりする場合もあり得るので、直属の上司もそうだが、信頼できる上司、同僚にも相談しても良いかもしれない。

トラブルの原因が、自分たちにある場合は上記のような対応で良いと思う。状況を説明し、記録、相談することである。人為的なミスは一定の確率で起こり得るので、それに対してどのように対応したかが大切だ。トラブルの原因が完全に相手にある時も基本的には、ほうれんそうが大切だが、状況が少し違う。虐待が疑われる場合は、児童相談所に報告する必要があるし、暴力・暴言がある場合は専門の部署に担当してもらう。チームで対応することが必要だ。ただ、この場合はトラブルの原因が自分たちのグループの外にあるので、一致団結しやすい。

やはりややこしいのは内部の問題が絡んでくる場合だ。同僚や仲間内でのトラブルの場合、見捨てられたり、責任転嫁されることもあるので注意が必要だ。ただ、あまりにもトラブルを避けて仕事を選り好みしていると信用を失ってしまうのでこれもまた注意が必要である。時として火中の栗を拾いに行かないといけない場合もある。ただ、このようなシチュエーションは本来上司がやるべき仕事なので、後輩任せにせず、率先して上司が行うべきである。

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Girimaro
40代脳外科専門医、救急科専門医、アメリカ留学経験あり 日々考えていることを記録します https://blog.with2.net/link/?id=2073035

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