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その他

教授選後

先日教授選についての記事を書いた。教授選後についても今回は少し説明したいと思う。教授選はある意味学校でいうところの”組替え”の感覚に近い。学年が変わり、人間関係が変化する。嫌な人が遠ざかったり、好きな人と離れてしまうこともある。組替えは、人の成長を促し、人間関係をリセットするいい機会だと思う。

以前にも記事https://girimaro.com/?p=121で書いたが、人を解雇するのはだいぶ難しそうだ。法律で守られているいい面もあるが、本当に切らないといけない人まで切ることができないことがある。教授選後にも医局に居座り、今までのポジションにしがみついている人がいる。特定の分野のエキスパートであれば、慣習通りではなく柔軟にポスト(特任教授など)を作って仕事をしてもらえれば良いが、残ってもらいたくもないのにこの制度を悪用して残ってしまう人間がいる。人の評価は見る視点や人間関係で随分変わる。ポストを決定する偉い人は案外その人の正体までは見抜けないものである。

この人事で、組織内での序列が決まっていくが必ずしもその人の能力が正当に評価されるとは限らない。年功序列や政治力など複雑な要素が絡み合っていく。この人の流れをうまく読んで動いていくことは、医者として生きていく上で大事になってくる。これは自分の考え方だが、大学病院で定年まで勤めて良いのは教授だけだと思っている。教授になるチャンスがなくなった(教授選に出るには年を取りすぎた)あるいは能力がない(論文などの業績がない)大学病院の教員は技術や知識を次の世代に継承して去るべきだと思う。大学病院ではレアな症例や高度な医療をおこなっていることが多いが、そこで得た知識は市中病院で患者に還元すべきだと思う。

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Girimaro
40代脳外科専門医、救急科専門医、アメリカ留学経験あり 日々考えていることを記録します https://blog.with2.net/link/?id=2073035

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