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一般向け

医学科現役入学生と浪人生の違い

大学に入学したときに、医学科を現役入学してくる生徒と浪人して入ってくる生徒の違いについて感じたことについて書いてみたいと思う。結論から言うと現役はとにかく勉強すると言うことだ。自分は入学するのに一浪しているが、自分としてはそれなりに勉強してきたつもりだった。そうは言っても、浪人の頃は試験シーズン前は一日フリーだったが、はっきり言って浪人するのもしょうがない生活だった。11時頃に自習室に行って、英単語を覚えたり、簡単な記憶ものをやった後に友達と12時頃に昼ごはんを食べに行った。食後も誘惑に負けてゲームセンターに15時頃までに遊んで自習室に戻った。自習室で、数学とか英語を勉強して午後7時くらいになると帰宅した。晩御飯を食べて、ゴールデンタイムのテレビ番組を見て、22ー24時頃まで理科、社会を勉強した。それからはスポーツニュースと深夜番組を2時くらいまで見て、明日頑張ろうと思いながら寝ていた。

自分の同級生だった医学科現役入学のやつは、大学の試験前にファミリーレストランで一緒に勉強していたが、ずーっと勉強していた。自分は浪人入学の友達と喫煙席でタバコを吸いながらドリンクバーをおかわりしながらダラダラしていた。現役入学の友達は集中できないからといって、禁煙コーナーに移って一心不乱にぶつぶつ言いながらノートに何か書きながら医学用語などを暗記していた。当然、自分は追試にかかるが、現役入学は一発合格である。当たり前である。浪人生は自分に甘いのでついつい誘惑に負けてしまう。人のさがには敵わない。

医学部の入学体験記や教育本を読んでいると、ぎっちりスケジュールが書いてあったり、お勧めの参考書などが列挙されているが、その通りできるのはいわゆる難関校に入った生徒でも半分もいないと思われる。大なり小なり罪悪感を感じながら、堕落しつつもなんとか言い訳しながら勉強して入学しているのである。子供の教育で、母親が加熱してその辺りをわかっていないと詰め込みすぎてダメになる。子供は盆栽ではないと自分は思う。もちろん受験勉強はしないといけないのだが、このへんの匙加減を間違えると子供はたまったものではないと思う。

一部天才タイプで、一度読んだだけでものを覚えたりする生徒もいるが、ほとんどは真面目に勉強してきたものが同級生には多かった。現役入学は本当に真面目で頑張るが、医者になってからも頑張り続けれるとは限らない。というのは、受験勉強はある意味手段で勉強することは目的ではない。ある意味本意でない勉強を続けれるのは能力だが、逆に言うと自分がないとも言える。浪人生がダメかと言うと、興味のあることには積極的な人も多いので、研究を頑張ったり、勉強会を主催したり、教育コースを主催したり、行動力、企画力もある人もいる。現役、浪人生の全てのいい特性を備えた人もいるが、そんな人は教授になったりしていると思う。受験勉強をしている子供の親には、子供の怠惰を理解する必要があると思う。人間なのだから。

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Girimaro
40代脳外科専門医、救急科専門医、アメリカ留学経験あり 日々考えていることを記録します https://blog.with2.net/link/?id=2073035

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